2014年5月7日水曜日

映画「眺めのいい部屋」


A Room With A View 








映画「眺めのいい部屋」(1986年公開)のリバイバル上演があったので見てまいりました。













以下、ネタバレ注意!!!





主人公が、ちゃぶ台がえしガール(笑)のオハナシ。

主人公の、イギリス人のヒロイン(ルーシー)が、
ずっと自分ではなく、他人。親の価値観や伝統に従って生きてきていた。

しかし、愛を素直に表現するというヒーローから、突然イタリアの野原でディープキス。(このあたりの展開の速さは、まるで少女マンガのよう・・・)

このようなことがヒロインの母親の耳に入ったら恥ずかしい。顔向けできないというお世話係の、ヒロイン・ルーシーの従妹・シャーロット。慌ててイギリスの宿を引き上げる。

イギリスにもどり、無難そうな、母親からは受け入れられること間違いなしの安全パイの男と婚約するルーシー。でも、以前にディープキスかました男が、近所に引っ越してきて、
ルーシーの弟と仲良くなってしまう。
そして、ルーシーに直接、「(ルーシーの)婚約者は結婚に不向きだ」と告げる。

ルーシーはここでちゃぶ台返し。婚約を破棄してギリシャに旅立つという。
わけが分からず、混乱する母親。
自分自身の気持ちにウソをつき続けてきたルーシー。
ウソを重ねて、すったもんだの上に偶然、ヒーローの父親と会う。
そして、誤解がとけ、ヒーローとヒロイン。愛を確かめ合う。
最後は、イタリアの美しいドゥオモ(大聖堂)をバックに、キスを交わす2人。

ざ☆はっぴーえんど。



・・・と、あらすじだけを書くと、そっけない。
上に、まとめていて思ったが、やはり自分の状況と言うのは
物語の読み方が現れますね♪

けれども、古い価値観・保守的な自分自身の無意識の刷り込みから目覚めていくルーシーの姿は女性がどんどんひらいていく♪ 

そんな姿なんでしょうね~。

イタリアの風景や、登場人物達の豪華な衣装、
そして主人公のルーシー演じる女優さんの瞳のちからがすばらしかった。
若い役者のかわいらしさ、美しさ、かっこよさ。

衣装のデザインや髪型が、1980年代を感じたけれど
若いというだけで持っているエネルギーが
スクリーンに充満していた。



「ルーシーはピアノを弾くときは情熱的なのに
彼女の生き方はとてもおとなしい」


「あなたがピアノを弾くように生きたっら
あなたの人生は美しいものになるでしょう」

と、

ピアノを聴いただけで、主人公・ルーシーの本質を見抜く神父の言葉が意味深かった☆



イギリスを舞台にした映画は、
「本音が言えない」「自分の思っていることが言えない」
「周囲に恥ずかしいからできない」

というテーマがよく出てくる。これ、日本と似ている。


執事映画「日の名残り」でも、
主人公のアンソニー・ホプキンス演じる老執事が、
実は、メイド長を務めていた女性に恋心をずっと抱いていたのに
それを、執事としての役割意識が邪魔をして言えなかった。
というテーマが大きく横たわっているもの。




今回は英語のyoutube動画のみでした。失礼!













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