2014年3月25日火曜日

春の散歩の考え事 walking around and thinking aloud


深夜高速 フラワーカンパニーズ

年をとったらとるだけ、ふえていくものはなに?
年をとったらとるだけ 透き通る場所はどこ?







気温が上がって、外に出ると香りが変わった。

夜に散歩すると、空気の匂いが立つ。
ああ、この家には菜の花があったのだ。
この玄関には、ヒヤシンスが植えてあったのだ。と。

もう桜の開花宣言があった。
桜といえば、近所の学校の運動場に、昨年母と入り込んで見た
桜を思い出す。

厳密に言えば、そのときに浮かんだ気持ちを思い出す。
「桜を見ている気持のように、ずっと生きていくことはできるはずだ」と。

目の前のことから逃避するのでもなく
ただ満開の桜を見つめるように
仕事をしていても、どんな人生現場でも
この無心の気持ちで
過ごすことは選べるはずだ。
自分がそれを望むなら。

今になると、そう願っていたし
そうやって実行してきた。

一年たって、すこしずつそこに
にじりよっている。


春は、メンタルの病を抱えたもの、その後遺症が残る人にはつらい季節だ。
体調が崩れやすく、それは気持ちを不安定にする。
ただでさえ、変化の多い時期なのに。

昨年、街路樹のハクモクレンが満開になったのを見て
湧きあがったのは
「ああ今年もちゃんと、これが見られた、生きてた」だった。

そこまでせっぱつまった気持ちを今年は持つことは無くなった。
そういうことを振り返ることができる
一年一年の季節の節目って、大事ね。


散歩しながら考えたこと。



☆年をとれば、とるほど、本来自分が持っている癖が大きくなっていく。
 どうすれば、それをニュートラルにできるだろうか?


☆年をとると、失うセンス。アンテナがある。
放っておけば、洋服にもメイクにも、身の回りのものへの
アンテナがどんどん鈍くなっていく。

どうすれば、その敏感さを、錆びつかせず、
ブラッシュアップできるだろうか?
キープできるだろうか?



以上2点、年をとるという恐怖感につながること。



そして、




☆自分の記憶、つまり過去を整理していくこと。
掘り出して、発掘し、そして並び替えること。
それらに新しい意味と解釈を見出すこと。

それは常に今、この瞬間に起こりうること。
あるいは、未来に変わりうること。

それが、未来につながていくこと。

時間は有機的だ。

時系列に、過去・今・未来と一直線上で考えることが多いが、

実際は、時間は、
生き物のように、のびちぢみする。
ドラえもんのタイムマシンのように、
あちこちに穴が開いていて、突然ランダムにつながる。








浜崎あゆみの曲 Dutyにもあったにゃあ。



誰もが探して 欲しがっているもの
「それ」はいつかの 未来にあると
僕も皆も 思い込んでいるよね

なのにねまさか過去にあるだなんて
一体どれほどのひと気づけるだろう
予想もつかない












☆ビートルズの曲 Help! の歌詞







他人に助けを求めるというのは
大人だからこそできる行為なのではないか?

と。


とある店に入ったら、
この曲がBGMで流れてきた(ボーカルの入ってないもの)ので
歌詞を口ずさんでいたら、(意外と覚えてて驚いた。一年以上歌ってないはずなのに)
これは
なかなか、30になったからわかる歌詞だなあと気づいた。




Help, I need somebody 

助けて、誰かが必要なんだ

Help, not just anybody

お願いなんだ、でも誰でもいいんじゃない

Help, you know I need someone, help

たすけてくれ、ねえ、誰かが必要なんだ。どうか

When I was younger (So much younger than) so much younger than today

僕が 今よりずっともっと、若かった時

(I never needed) I never needed anybody's help in any way

どれも、なんでも、全然、他人の助けんなんて必要じゃなかった

(Now) But now these days are gone (These days are gone), I'm not so self assured

でも、今では、そんな日は過ぎちゃって そんな自信もないや



(I know I've found) Now I find I've changed my mind and opened up the doors

もう、僕は 気持ちが変わったようだ、このシャッターを開けたんだ

Help me if you can, I'm feeling down

できれば、僕をたすけてくれ、凹んでるんだ

And I do appreciate you being 'round

そして、君がまわりにいるいことに、本当に感謝してるんだ

Help me get my feet back on the ground

僕をたすけて そして、この地に僕の足を戻してくれ

Won't you please, please help me

お願いだ、どうかどうか、たすけてくれ


(※訳・意訳は、すべて私です)




若かったころは、別に助けなんて要らなかったよ。
でも、今は
自分が大地に足をつけて、ちゃんと立つためには
他人が必要なんだ。



・・・・って、グラウンディングでは?

(スピリチュアル用語で、

大地・地面に立つ = 現実の生活に根差す =お金をかせぐ、目の前の仕事をやっていく、など)


「誰か」の助けは、
あなた、でもあり、
そして自分自身、でもあるか。

恋人に対してのようでもあり、
あるいは別に仕事仲間のようでもあり
家族に対して、妻や夫に対してでも言えるだろう。

 
「ひとりでは、生きられないのも芸のうち」

といみじくも看破した内田樹せんせいを、思い出したのでした。






I just love to walk around and think aloud.







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