2014年3月7日金曜日

映画 「ウルフ・オブ・ウォールストリート」



http://www.wolfofwallstreet.jp/



見てきました。 R18+ 指定。(笑)

アメリカの金融の街、ウォールストリートで、1980年後半から1990年前半に、
株で、バカ稼ぎする会社作ったものの、刑務所に放り込まれた実在の人物の話。

映画通の知人達が、大絶賛いたので
こりゃ見に行かねばと、出陣。




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「名古屋キライなんです!」

というセリフを思い出してしまった。

映画後に。

忘れていたのに。


大学2~3年生のころ、

土日やヒマがあれば、留学セミナーや説明会ばかり出ていた時、

そこで知り合った女の子が私に言い放ったのだ。



なぜ、留学したいの?と話していた時に

私の目を見て、ものすごい怒った口調で。




海外に出る子は、日本で生きていけないという

悲しみやら怒りをどこかに持っている。


最近、パカーっと、何を見ても

何かを思い出す。

封印していた記憶が、刺激で、よみがえる。




そう、

見た後で、

腹の底から釜がグツグツと煮立ってた。

その名は「怒り」



あー私、
相当、周囲に合わせて、
日本で、
去勢してきてた。

欲しくないフリしてきた。
欲しくないのに、欲しいフリしてた。
いろんなものを。


というのが、わかっちゃった映画でした。

こわいねー

でも、だから楽しい。

グサリ深く魂心身に刺さる映画や作品に出合うのは。


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欲望と欲望の狂気。
金とSEX、女とドラッグ。
久しぶりにf**kって単語を浴びるほど聞きました。

それが、アメリカならではのデカさと壊れ方で。



映画後に名古屋の地下街歩いてたら、
なんで日本人はこんなに全員チマチマしててちっさいんだ!

と勝手に腹が立ち。

アメリカ留学してから帰ってきて日本に帰った時の
異常なイライラと同じだった。
ま私も、そんなチマチマした日本人のひとりなのだけれど。

自分の枠を壊せない自分に
一番苛立っているのだ、私は
とも気づく。






ほぼ、すべてのセリフに、fワードが、
必ず三、四回は入ってるので、最後の方には音楽のように聴こえた(笑)

汚い言葉が映画館出ると、うつりそうになり。
さすが、R-18。



億単位の金を動かしているときに出るであろう、
脳内アドレナリンを視覚化したような映画だ。


私はそこまで、金に執着はないから、
あの狂乱にいたら、半日も持たない。


映画の中で、

新しい株上場の日に、営業のフロアで、
1人の営業マンが、金魚鉢の掃除してて、
即座に士気を下げると、叩き出されるのだが、

彼は街角にいたら、人のいい心根のやさしい者だ。


ありゃ、私が生きてる価値観ね。と納得。


昔、飛び込み営業の会社にいたとき、
2日間で、そこの社長とケンカして辞めたもんな。
そのときの、辞めた理由は、似たようなものだった。



今、

サブプライム、リーマンブラザーズの倒産で、世界的大不況、
3.11後、原発事故、

というこの時期、


そして、資本主義や、お金や学歴の価値での
No.1を目指すのを
やめた、というかどうでもいいじゃん?

って私にとっては、なんともかとも、
他人事のようで、他人事ではない映画であった。


クレイジーな集中力や周囲の見え方は、

脳内麻薬今出てる!
て瞬間もあるので、

はあ〜
なんかわかるわ。と。


私も、金についてではないけれど、

タガが外れて、
トチ狂ってる所は、あるからな。




BGMが、普通の映画だったら、
悲しいメロディを流すだろうシーンに、
アッパーな曲で調子狂わせたり。


大金を使う時の、スリルや、
ヒヤリとした気分を、
何千倍にも拡大して、
どーだよ?どーだよ?

怖いだろ?
ドキドキするだろ?
おもしろいだろ?

とグリグリグリグリ見せつけてきた。



主演のレオナルドディカプリオが、成り上がり金持ちから、
当局の手が迫って、どんどん気弱な、ダメ男になっていくのが
またすごい…

ディカプリオの演技という
エンターテイメント。




B級映画並みの、ガキみたいなやり取りがあって、
それが、いくつになってもふとした瞬間に噴出する、
男の欲望、の在り方だなーと。

小学生みたいに、ぎゃんきゃん悪口の応酬しながら、
悪だくみみたいに、
ゲームのように、
仕事を動かしていく。

思いっきりこき下ろしてても、なんやかんやで、
その相手と、またチームを組んで仕事をしていく。


オンナに対して、
娼婦やら、ストリッパーやら買いまくってるのだが、
嫁は別である。(笑)


逮捕前に、どんどん
ドラッグはやりすぎるは、
仲間割れは起こすは、
家族と不仲になるわ、
飛行機で大暴れするわ、

常軌を逸した行動ばっかり
して
ちょこちょこ逮捕され出すんだけれど、
これって、大きな事件を起こす人間て
こうだよなあ・・・とも。

映画全体を、一人の人間の体としてみるならば、
最後の決壊を越える絶不調に向けて、
あちこちで、体調不良の赤信号が
点滅しまくってるようだった。

頭痛
吐き気
発熱
めまい・・・

それが組み合わさって
最後に、どん!と
心臓停止。

のような・・・




ホリエモンも、
逮捕前のライブドア社長中は、
こういう狂乱の中に
いたんじゃないかなーと。

そして、最後のシーンで、
ジーンズに白シャツで、
更生した主人公が
ペンを売りつけるシーンを見て

ますます、彼がホリエモンに見えてしまったことよ。






映画を見終わっても、あちこちに想像や連想が
尽きずに広がっていく。
それが、必見、映画なんですね。


そして、まさに


kick ass!(ガツンとくる)
尻を蹴っ飛ばされた映画でした。

あの、映画の異常な熱とビートが体内に残っていて


私もなにか、おっ始めにゃ。













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